
森とともに生きる家
このたび、フィリックス・コンランとエミリー・スミスの暮らしを紹介する記事
『The Makeover Story of a Forest House』を掲載いただきました。
取材・撮影を通じて、美しい東吉野の自然の中で育まれる“デザインの物語”を丁寧に伝えてくださった関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
記事では、築140年の古民家をリノベーションし、「森とともに生きる家」として再生していく過程が紹介されています。
荒れ果てていた養蚕小屋を舞台に、吉野杉や桧など地元の素材、そして日本の職人技を活かしながら、
新しいデザインの感性を融合させていく──その試みは、Ha Partnersの活動の原点でもあります。
リビングの中心には、かつての囲炉裏を現代的に再構築した暖炉。
床には、Ha Partnersが制作する吉野杉と吉野桧の木製タイル。
そして、窓から見える柿の木や川の流れが、自然と建築をやわらかくつないでいます。
エミリーが語る「暮らしの中に自然があること」や、フィリックスが語る「デザインが人の生活をより良くする力」という言葉が、そのまま空間に息づいています。
バスルームでは、日本の伝統的な曲線工法を活かした珪藻土の壁や、森の緑を映すタイルが印象的。
ベッドルームの畳の配置や収納のデザインには、畳一枚を基準とする日本的な寸法美が宿っています。
細部のすべてに「土地に学び、文化を継ぐ」という姿勢が込められていました。
外壁は、伝統工法の“鎧張り”を応用し、現代の耐久性と通気性を兼ね備えた仕上げに。
屋外の東屋では、森の倒木を再利用した柱が静かに佇み、自然と共生する暮らしを象徴しています。
それは、完成ではなく「これからも変化していく家」。
エミリーの「家は最初から完成するものではない」という言葉が、この家のすべてを語っているように感じます。
この家づくりを通して、私たちHa Partnersも、改めて“地域の素材と技術を未来につなぐデザイン”の大切さを実感しました。
古い家を壊すのではなく、その土地の記憶を生かしながら新しい命を吹き込むこと。
それが、持続可能で豊かな暮らしのかたちだと信じています。
素晴らしい記事を掲載してくださった編集チームの皆さま、撮影にご協力くださった地域の方々、
そして、森の家の物語を共に歩んでくださったすべての方々に、心より御礼申し上げます。
これからもHa Partnersは、自然と人、伝統と未来が響き合うデザインを探求しながら、
東吉野から新しい暮らしのかたちを発信してまいります。
▼雑誌はこちら
https://andpremium.jp/book/premium-no-141/#swiper-4-slide-1
Takumi Matsuda
Ha Partners








