お知らせ

伝統と未来が交差する場所──「MINKA 2025 国際民家会議」開催に寄せて
2025年11月7日から9日までの3日間、愛知県新城市・愛知県民の森にて開催された「MINKA 2025 国際民家会議(MinkaCon)」に、関係者として参加させていただきました。 “民家”と“伝統建築技術”をテーマに、国内外から専門家や職人、研究者、建築を愛する人々が集い、講演、ワークショップ、実演、朗読会、職人ブース、民家見学などを通して、日本の建築文化のこれからについて語り合う貴重な時間となりました。 基調講演では、世界記念建造物基金(World Monuments Fund)前会長のクリス・オールストローム氏、そして日本代表の出馬美代子氏が登壇し、世界的視点から見た日本の民家文化の意義と可能性について語られました。その言葉一つひとつに、伝統を未来へとつなぐ強い意志と温かいまなざしを感じました。 地域に根ざした木造建築や職人の知恵が、現代のデザインや暮らしとどう結びついていくのか。この会議で交わされた議論や出会いは、私たちHa Partnersにとっても大きな学びであり、「ものづくり」や「空間づくり」を見つめ直す大切なきっかけとなりました。 素晴らしい機会をつくってくださった主催者の皆さま、そして温かく迎えてくださった新城市・地域の皆さまに、心より感謝申し上げます。 これからもHa Partnersは、伝統と創造をつなぐ活動を通して、持続可能で美しい未来のかたちを模索し続けてまいります。 ▼イベントの詳細はこちら[MINKA 2025 国際民家会議(MinkaCon)公式ページ]...

自然と創造が響き合う村で──『はじまりの東吉野オープンアトリエ2025』に参加して
奈良県・東吉野村で開催された「はじまりの東吉野オープンアトリエ2025」。この豊かな自然に包まれた創造の村で、フィリックス・コンランをはじめとする多彩なクリエイターが集い、暮らしと表現が重なり合う時間を共有しました。 今年で3回目となる本イベントでは、39組の村民クリエイターが自身のアトリエを開放し、陶芸、木工、写真、刀づくり、絵画など、さまざまな作品と向き合う姿を来場者に届けました。作品だけでなく、そこに流れる日常や思考、土地とのつながりまでもが“表現”となっていたのが印象的でした。 トークイベント「暮らしからひらく表現 東吉野クリエイティブセッション」では、フィリックスを含む4名の登壇者が、“暮らすこと”と“つくること”のあいだにあるリアルな実践を語り合いました。自然の中で生まれるアイデアや、地域に根ざした創造のエネルギーに触れ、私たちも改めて「環境と創造の関係」について深く考えるきっかけをいただきました。 登壇者:青木 真兵|人文系私設図書館ルチャ・リブロキュレーター、思想家西岡 潔|写真家・アーティスト、合同会社オフィスキャンプ所属Felix Conran|デザイナー栗岡 由布子|陶芸人、Okuyama House ディレクター 特別な時間をともに過ごされたすべてのクリエイターの方々に、心より感謝申し上げます。 これからもHa Partnersは、創造と地域をつなぐ活動を大切にしながら、一歩一歩、未来へ向けて挑戦を続けてまいります。 ...

日本の家具の未来を語る──「JAPAN FURNITURE SHOW by IFFT 2025」に登壇して
2025年11月1日、東京ミッドタウン(六本木)にて、日本の家具文化を新たな視点から発信するエキシビジョン「JAPAN FURNITURE SHOW by IFFT 2025」が初開催されました。 ミッドタウン・ガーデンをメイン会場に、屋外展示やトークセッション、さらに都内各所のショップ・ショールームを巡る特別展示など、多彩なプログラムを通じて「JAPAN FURNITURE(日本の家具)」の魅力を再発見できるイベントとなりました。 クリエイティブディレクションは齋藤精一さんと倉本仁さん、空間デザインは溝端友輔さん、グラフィックデザインは6Dの木住野彰悟さんが担当。日本のデザインシーンを牽引するクリエイターたちが集い、家具文化の新しい未来を描き出しました。 そのトークセッションに、フィリックスも登壇しました。他の登壇者には、家具デザインを世界に発信し続ける川上元美さん、深澤直人さん、芦沢啓治さんといった名匠が並び、ファシリテーターを務めたのは齋藤さんと倉本さん。まさに日本のデザイン界を象徴する豪華な顔ぶれによる貴重な対話の場となりました。 フィリックスは、奈良県東吉野村を拠点に、林業や木材の持続的利用をテーマに活動しています。「地方に根ざした素材とデザインの融合」を目指し、自然と共に生きる中で培った知見をもとに、日本の家具文化の未来について語りました。地域の素材や職人の技を現代のデザインへと結びつけるその視点は、グローバルな文脈の中で“日本の家具”を再定義する試みとして、多くの共感を呼びました。 このイベントは、日本の家具の価値を改めて見つめ直し、伝統と革新が交わる場として、参加者一人ひとりに新しい発見をもたらしたことでしょう。 「JAPAN FURNITURE SHOW...

神戸学校での登壇を終えて
9月27日、株式会社フェリシモが主催する「神戸学校」にて、登壇の機会をいただきました。お招きくださったフェリシモの皆さま、そして会場に足を運んでくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。 今回の講演では、祖父であるサー・テレンス・コンラン、そして両親から受けた影響を振り返りながら、「地方から生まれるデザインが、都会の暮らしをも豊かにする」という想いについてお話ししました。 神戸学校では、対談形式ならではの“その場のやり取り”を大切にしながら進行しました。メディアでは伝えきれないライブ感のある対話を通じて、フェリックス自身の活動やデザインへの姿勢を改めて見つめ直す貴重な時間となりました。 これからも、奈良県東吉野村を拠点に、「地方から世界へとつながるデザイン」を生み出すため、一歩一歩、丁寧に取り組んでまいります。 最後に、素晴らしい機会をくださった株式会社フェリシモの皆さまに、改めて深く感謝申し上げます。 ▼内容はこちらからご覧いただけます。 第一部 https://youtu.be/9n1y_tHk5vU 第二部 https://youtu.be/xGlYVBYY4iM Ha Partners Takumi...

森とともに生きる家
このたび、フィリックス・コンランとエミリー・スミスの暮らしを紹介する記事『The Makeover Story of a Forest House』を掲載いただきました。取材・撮影を通じて、美しい東吉野の自然の中で育まれる“デザインの物語”を丁寧に伝えてくださった関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。 記事では、築140年の古民家をリノベーションし、「森とともに生きる家」として再生していく過程が紹介されています。荒れ果てていた養蚕小屋を舞台に、吉野杉や桧など地元の素材、そして日本の職人技を活かしながら、新しいデザインの感性を融合させていく──その試みは、Ha Partnersの活動の原点でもあります。 リビングの中心には、かつての囲炉裏を現代的に再構築した暖炉。床には、Ha Partnersが制作する吉野杉と吉野桧の木製タイル。そして、窓から見える柿の木や川の流れが、自然と建築をやわらかくつないでいます。エミリーが語る「暮らしの中に自然があること」や、フィリックスが語る「デザインが人の生活をより良くする力」という言葉が、そのまま空間に息づいています。 バスルームでは、日本の伝統的な曲線工法を活かした珪藻土の壁や、森の緑を映すタイルが印象的。ベッドルームの畳の配置や収納のデザインには、畳一枚を基準とする日本的な寸法美が宿っています。細部のすべてに「土地に学び、文化を継ぐ」という姿勢が込められていました。 外壁は、伝統工法の“鎧張り”を応用し、現代の耐久性と通気性を兼ね備えた仕上げに。屋外の東屋では、森の倒木を再利用した柱が静かに佇み、自然と共生する暮らしを象徴しています。それは、完成ではなく「これからも変化していく家」。エミリーの「家は最初から完成するものではない」という言葉が、この家のすべてを語っているように感じます。 この家づくりを通して、私たちHa Partnersも、改めて“地域の素材と技術を未来につなぐデザイン”の大切さを実感しました。古い家を壊すのではなく、その土地の記憶を生かしながら新しい命を吹き込むこと。それが、持続可能で豊かな暮らしのかたちだと信じています。...

東吉野村から始まる、新しい木のデザインのかたち。
このたび、『奈良もん』にて、弊社Ha Partnersの代表、フィリックスが取り上げられました。 記事では、東吉野村に拠点を移してからの私たちの活動や、吉野材を活かしたプロダクト開発について丁寧にご紹介いただいています。 フィリックス自身、英国にて家具ブランド「Maker&Son」を創業し、長年デザイン業界に携わってきましたが、2024年春、パートナーのエミリーとともに東吉野村に移住し、自然豊かなこの地で「Ha Partners」を立ち上げました。 中でも注目いただいたのは、吉野杉の“木口”を活かした新しい床材タイル。一般的な板目材ではなく、年輪の表情が見える木口をあえて上面に採用し、見た目のインパクトだけでなく、摩耗に強く、長く使える耐久性も兼ね備えた素材です。 このプロダクトは、原木から出るロスを極力減らしながら、香りや温もりといった吉野杉の魅力を最大限に引き出す設計となっており、国内外の住宅空間にも新しい価値を届けられる可能性を秘めています。 取材の中で「良い人たちに囲まれて、本当に豊かな時間を過ごしている」というフィリックスの言葉が印象的でした。地域とのつながりが、私たちの活動において何よりの土台になっていることを、改めて実感しています。 最後に、素晴らしい記事を掲載してくださった『奈良もん』さんと、取材に来てくださった鮎さん(@ayu_no_shio_yaki_)に感謝を申し上げます。 今後も、この村の自然と共に生きながら、吉野の木材に新たな視点を加え、林業の未来にも貢献できるよう、一歩ずつ進んでまいります。 ▼記事はこちらからご覧いただけます。〈東吉野村〉村に移住した英国人がデザインする東吉野と木の未来/Felix Conranさん Ha...

「MinkaMeets@Miyama」に参加して感じたこと
京都府美山町の茅葺き屋根が並ぶ美しい集落で開催された「MinkaMeets@Miyama」。6月7日・8日の2日間にわたって行われたこのイベントは、伝統建築と古民家再生の未来を見つめ直す場として、国内外から建築の専門家や文化を愛する人々が集まりました。主催は、古民家文化の保存と継承を目的とする NPO法人 Minka Preservation Society(民家保存協会)です。 今回で2回目となる MinkaMeets のテーマは、「Restoration, Renovation, Redesign:Preserving Minka in the 21st Century(修復・改修・再設計:21世紀の民家保存)」。空き家問題や地域文化の価値をめぐって、熱い議論が交わされました。...

2025年大阪・関西万博にてエンドグレインフローリングを披露:Ha PartnersがAll奈良フェスティバルに出展
Ha Partners ブログ記事 このたび、2025年大阪・関西万博にて「Matsuri」アリーナで開催された[All奈良フェスティバル]に出展させていただきました。Ha Partnersとして、杉のエンドグレインフローリングの取り組みを世界の舞台でご紹介できたことを心より光栄に思っています。 All奈良フェスティバルは、奈良の地域文化を祝う賑やかで活気に満ちたイベントで、伝統工芸品や食、地場産業品など、多様な展示が並びました。奈良中から多くの作り手や企業が集まり、地域の魅力をともに発信できたことに大きな感動を覚えました。特に印象的だったのは、海外からの来場者の多さです。奈良のクラフトマンシップや自然素材、持続可能な暮らしへの関心の高まりを肌で感じました。 私たちのブースでは、吉野産の杉を用いた組み合わせ自由なエンドグレインフローリングを展示しました。建築家やデザイナー、施工業者、住宅オーナーの方々と直接お話しでき、それぞれのプロジェクトでどのようにタイルを活用できるかについて多くのご質問やご意見をいただきました。素材の持つ温もり、耐久性、触感の良さが話題になることが多く、簡単な施工方法や多様な仕上げが可能であることに驚かれる方もいらっしゃいました。 万博は、世界中の方々とつながる貴重な機会となりました。現代のデザインや建築の分野において、持続可能で自然素材を活かした取り組みへの関心がますます高まっていることを実感し、Ha Partnersとして取り組んでいる価値が、より広く共感を得ていることを嬉しく思っています。 このような素晴らしい機会をいただけたことに、心より感謝申し上げます。奈良県の皆さま、そして出展を実現してくださった大谷木材株式会社の素晴らしい方々に、特別な感謝をお伝えいたします。 ブースにお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています。 — Ha Partners Takumi...








